「しかし…」 「お願い。」 断固として言い張ると、乳母は一つ溜め息をついて 「では…一応、話してみましょう。 多分お断りすると思いますが。」 と言いましたが、 「いいえ、私が直接お願いしたいわ。 この屋敷に来るように言ってもらえないかしら。」 と言うと、乳母は苦笑いをして 「まあ、私は信用されていませんのね。 了解致しました。」 と、席を立ちました。 その後ろ姿が、どことなく嬉しそうに見えたのは、気のせいではないでしょう。