「お久しゅう存じます…。」 「私も…随分長いこと会っていなかったように感じます。 立派になりました…。」 右大将の君は、煌びやかに美しい衣装に身をつつみ、重々しい風格も備わって、若々しい魅力が溢れています。 そして何より、幸せに表情が輝いているのです。 慣れない立場になって苦労しているのではと案じていましたが、その顔つきを見た途端、大切に扱われ幸せに暮らしているのだと確信しました。 「どうぞ、こちらにいらして?」 私が母屋に入るよう促すと、おずおずと入って来ました。