平安物語【完】




さめざめと泣く私に、腹の子に障ると乳母が必死に宥めるのですが、余計に辛くなってきます。

すると選手交代とばかりに、乳母と入れ替わりに弁が入ってきました。


「女御様…何があったのです?

何がお辛いのですか?

弁にお話しくださいませ…。」

そう言う弁の声も震えています。


「弁…、私………。」

そこまで言って、またうち伏しました。