何度も何度も軽く唇を落とされるのを、ふいとよけました。 「帝、あの…」 「……………また、退出の話ですか?」 一気に御機嫌が悪くなって、奥へ行って座ってしまわれました。 私も急いで後に従います。 「そうは仰いましても、もうお腹は目立ちますし…。 そろそろお許しを頂きとう存じます。」 おずおずとそう申し上げも、尚仁様は厳しい表情で俯いたままです。