「えっ、私は自分の分で十分ですわ。」 驚いてそう申し上げると、 「いえ、あなたのお腹の我が子に食べさせたいのです。 現在私に出来る贈り物は、これくらいですから。」 そう微笑まれます。 ――尚仁様… 感動して目を潤ませていると、さっと膝を寄せていらっしゃいました。