日が沈むやいなや、尚仁様のおいでを知らせる声が響きました。 女房達は皆部屋の端に控え、私は部屋の奥の几帳の陰に座しています。 その時、御簾が高く巻き上げられて尚仁様が入っていらっしゃいました。 そのまま早足で私の方にいらっしゃいます。 静かに几帳越しにお座りになったかと思うと、さっと几帳を押しやってしまわれました。