「女御様には、この度の御懐妊、まことにおめでとう存じ上げます。
お倒れになったと伺った時は心臓が止まる思いでしたが、ご回復に素晴らしい知らせまで加わって、小躍りしそうに喜んでしまいました。」
そう話し始めた右大将殿は柔らかな笑みを浮かべていて、心から喜んでいらっしゃるように見えます。
右大将殿の姿を一目見ようと、弁の近くには十数人の女房が集まっていて、御簾の下からは華やかに着物の裾などがのぞいていることでしょう。
「ありがとうございます。
私も目覚めてから知らされましたので、まるで自分の事とも思えない気持ちでおります。」

