平安物語【完】




そして尚仁様は、後ろ髪引かれるように何度も振り返りながら去って行かれました。


「全く、呆れた帝でいらっしゃいますこと。

御子が生まれるというのに…。」

乳母が、優しく微笑んで言いました。

「私が、母となるのですね…。」

信じられない…。