平安物語【完】




すると、中宮様が幼い男の子と女の子の手を引いて歩いてきました。

入内直後の一度しかお会いしていない中宮様は、大層お可愛らしく成長しておいでです。

『尚仁様…。

お待たせいたしました。

東宮様のお支度が遅くて。』

そう、幸せそうに微笑みます。

『まったく、そなたは。

さあ、行こうか。』

四人は仲良く手を繋ぎ、あっちへ歩いて行きます。