「私は…愚かな女です。」 そう言って、声を堪えきれないように泣き出してしまいました。 「右大将殿を、愛しているのですね…?」 背中をさすりながらそう問うと、体を震わせながらコクリと頷きました。 「分かります。 私も…帝を心よりお慕い申しておりますから…。」