思った通り、部屋には誰もいませんでした。 「さあ、今一度おやすみなさいませ。 私が不寝の番をいたしております。」 乳母にそう諭されて横になり、幼子にするように髪を撫でられているうちに、緊張が解けてあっという間に眠りに落ちました。