平安物語【完】




部屋を出た時は、幸運にも誰にも会いませんでした。

二人の様子が気になりながらも、息を整え平常心を取り戻してから気付いたのですが、私は寝間着一枚で、誰かに見られればとても恥ずかしいことになってしまいます。

しかし部屋に帰るのも気まずいことだし、悩んだ挙げ句、乳母の所へこっそりと向かいました。