平安物語【完】




ぼろぼろと、涙が溢れてきました。

「このまま物にされてしまうのなら、私は自害して果てます。」

そう強く言い放つと、右大将殿の動きが止まって言葉を失っていました。

その時です。



「な…にを…」


声の方を向くと、そこには弁が棒立ちになっていました。