平安物語【完】




衝撃に呆然としていた時でした。

「やはり…無理です。」

そう呟いたかと思うと、私は床に押し倒されました。

全身にぞっと寒気が走ります。

「…退きなさい。」

気丈にそう言うと、そのまま強く抱きしめられました。

「いや…」

必死でもがくと、少し体が離れて目が合いました。

精一杯睨むも、今度は顔が近づいてきます。

私は、顔を思いっきり背けて避けるのですが、その拍子に乱れた襟から覗く肌に口づけられました。