確かにと思われる事をしみじみと訴えかけられて、私は言葉に詰まりました。 それと共に、哀れなと思われていたのかと恥ずかしく、 「天皇のお立場は大変なのです。」 とだけ素っ気なく言いました。 そんな私の態度に怯んだ右大将殿の隙をついて、 「どんなに仰られても、あなた様が私を想ってくださる以上に私は帝をお慕い申しております。 もし真実私の事を想ってくださるなら、どうぞそっとしておいてください。 それが私の望みですわ。」 と、心をこめて、威厳を保って言いました。