平安物語【完】




もう、日が傾き始めています。

外を眺めながら悶々と考え込んでいると、はっとある考えが浮かびました。


―…昨夜、珍しく声を漏らして泣いていた弁。

そして、いきなり行動を起こしてきた右大将殿。

もしかしたら…右大将殿は、弁に言ったのかしら。



さっと血の気が引きました。

―もしかして…私に逢う手引きを、弁に頼んだ…?