日が暮れる頃、五十日の祝の儀式も済んで盛大な宴が始まりました。 達者な方々ばかりをあつめて管弦の演奏をさせ、殿方達はお酒やご馳走を召し上がったり歌を詠んだり歌ったりしています。 しかし何をやらせても、一際立派なのは右大将殿なのです。 父上のお側近くに座り、親類らしく人々に気を回しています。 御簾の内の弁は、そんな右大将殿を誇らしげに見つめているのでした。