「今日、右大臣様の御殿にお立ち寄りしてから帰るそうでございます。 右大臣様がお呼びつけになったそうで… 日が暮れるまでにはいらっしゃるのではないでしょうか。」 にこやかに答える弁からは、いかにも幸せという雰囲気か漂っています。 その時、 「只今戻りましてございます。」 と、乳母が入って来ました。