申し上げているうちに胸がつまり、涙が込み上げてきました。

ぐっとこらえて尚仁様の目を見つめると、尚仁様も暫し見つめ、おもむろに私をぐっと抱きしめてくださいました。

その拍子に涙がこぼれ、尚仁様のお召し物の肩のところを濡らします。

幾度となく唇を合わせ、尚仁様にしなだれかかるように夜を明かしました。