平安物語【完】




乳母が手はずを整えてくれて、三日後に内裏へ戻りました。


戻ったその日に尚仁様のお召しがあり、早速昭陽殿へ参ります。

いつもより念入りに支度をして、待ちきれない思いで日が沈んですぐに弘徽殿を出ました。