平安物語【完】




――大丈夫…

きっと、頭中将殿だってふざけただけだわ。

弁だって、本当に頭中将殿を愛している。

そんな事は有り得ない…


必死で自分にそう言い聞かせるものの、不安で眠れずに夜を明かしました。