その間に、悪阻のひどい宮様は里下がりをなさったようです。
―私のこの苦しみは、決して宮様への恨みなどではない。
寧ろ、あんなお若いお年で、伯父と慕っていた方の御子を身ごもるなんて…どんなに不安でいらっしゃることか…
『御懐妊の由、伺いました。
おめでとうございます。
東宮様や父宮様がついておられても、やはり女同士の方が頼みやすい事もございましょう。
どうかお心安く、なんなりとご相談くださいますよう。』
そんな文を差し上げて、それからはほんの控え目ながら頼ってくださるようになったのでした。
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