まんじりともせずに夜を明かし、いつもより少し早めに身支度を整え始めました。 「女御…」 背後で、尚仁様が起き上がられる気配がします。 静かにしていたつもりでしたのに、起こしてしまったようです。 「うるそうございましたか。 申し訳ございません。」 振り返ってそう申しますと、いつもより少しだけ目が腫れて細くなっていらっしゃる尚仁様と目が合って、心が痛みました。