平安物語【完】




―…自室に帰ってうつらうつらしていると―正午くらいでしょうか―弘徽殿に噂が回って参りました。


「ええっ麗景殿様の所へ?」

「しぃっ声が高いわよっ。」

「やはり血の繋がりは強いのかしら…」

「うちの女御様はどうなるの?

あんまり酷い当てつけだわ…」

「ご寵愛も奪われてしまうのかしら…」

「おいたわしい…」


―それは違うと分かってはいても、やはり気分の悪い話でした。