「…兄の所の姫宮は、私に入内なさいます。」 私の手を握る力を強めて、仰いました。 ―あぁ、やはり… もう決まっている事ですのね… 私もそのお手を握り返し「…漏れ伺っております。」と申し上げました。 お文を盗み見た事を言わずに―…