平安物語【完】




―…その夜、私は尚仁様のお召しを受けました。


―今日こそは、姫宮御入内の件を打ち明けてくださるかしら

もしそうしてくださったなら、私は年上らしく素直にしよう。

もし違うのなら…
私は、やはり一人の妾でしかないということなのでしょう

尚仁様…あなたの誠意をお見せください。

私には、それ以外頼るものなどないのです