―…紅葉の上のご容態は一進二退という感じで、徐々に悪くおなりでした… 式部卿の宮様からのお文は、全て私にも見せてくださいます。 紅葉の上の調子が宜しいような時には私との事を冷やかすような内容もあり、二人で赤くなったりもいたしました。 しかし、ある日を境に「あなたに見せるような事でない事がある」と誤魔化して見せてくださらない事が多くなりました