平安物語【完】




―お、お酒のにおい…


「女御~

弘徽殿女御~

会いたかったぁ~」


へらへらと笑って私を抱きしめ、なんとその左手は、私の胸に…


「きゃっ、とっ東宮様!?」


こんなお戯れは、私は知りませんっ…

必死で腕から逃れようともがくも、熱い口づけを施されて、嬉しそうに私の顔を覗き込んでいらっしゃいます

すると次の瞬間、東宮様の口から信じられないお言葉が…