「大人だ、隙を与えるな」



「修はフォローという概念を1ミリも考慮してない子供や!!」



「じゃあ、喋ったことのない女子生徒に告白をしてしまう症状は?クラスライン全公開でしてしまう図太さをどうフォローしろと?」




前のめりになった早羽は、血の気が引いて。


青ざめた顔になり「………アカン……」と呟いた。





「で………でもさ、いい面を絶対持ってるよ。どんな人間でも」




「例えば?」



意表を突かれてしまったみたいだな。




「そうだな………うーんと、「泣き虫の甘えんぼさん」とか」



「無茶苦茶やな」



「クラスラインの所からぶっちゃけ苦手だろ?」



「まさか!!」



「じゃあなんで、出てこない?」