だけど、俺は彼の気持ちを踏みにじって、尚且つ考えを尊重できなかった愚か物だ。



友達というのは、常に対等な位置でなければならないと俺は常々思っている。



だからこそ、友達との縁をもうこのまま切ってしまったほうが相手の身になるのではないかと考えてしまう。



だけども、松阪があんなに思い合ってくれていたのに、俺はこのまま捨ててしまっていいのかとさえ思って。



ーーーどうしたらいいんだ………。



夜、車を走らせてふと、そう頭を駆け巡らせた。



だけども、そんな悠長なことは言っていられないぐらい、とんでもないことが起きるのだけど。