ーーー雪様から重大発表があるーーーー。
あの事件の翌日。
また、何か事の発展が起きたみたいで。
「なんでこんな回文が………学校中に貼られてるんや………怖すぎやろ………」
「多分、彼の手下や親の暴力団が学校に入って、貼ったんだろ」
「今や、ネットがある世界なんやで?なんでそんな回りくどいことを………?」
「権力を見せつけたいんだろう。雪がな」
朝早くから、また回文を集めさせられた早羽と俺。
松阪は遅れて学校に来ると言っていたため、この場には居ない。
それもそのはずだ。
昨日の一連の出来事で、彼はかなり疲れているはずだ。
精神をもすり減っているのにもかかわらず、休まず学校に来ると言い出すのだから頭が上がらない。
「重大発表って、何やろうな………。何処でするん?snsでは発表する気配無かったさかい………」
「よくこの回文を見てみろよ。頭文字をよく読め」
「頭文字………?」
「体育館放課後集合ってーーーアカンやん!?!?部活生は!?!?」
「心配するところ、そこじゃないだろ。まぁ、部活生と先生達は権力で押さえつけて、開催するんだろうな」
「ワイらなら戦わなきゃ、アカンのー」
「無理だろ。アイツのことだから暴力団も引き入れてやってくるんだろうし」
「………そこまで怒ってんのか?」
「おそらくはな」


