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「修?風引いたんか?」



「少しな」



職員室の同業者に軽く、キツネ目で見られる。


だが、休むわけにはいかないテストの時期。



職員室は、ピリピリしている。


「昨日行って、どうやったん?」



「本人は、学校に来るみたいだな」



「精神科医、松阪が紹介したんやて?」




「まぁ、そうらしいな。とても腕がいい先生らしい」




「それなら、マシなんやろう。でもな、嫌な予感するねん」



「どうしてそう思う?」



「雪や。アイツは一様、情報屋でもある。ききつけんわけないやろ」



そっと、早羽は目線を上へ。



その先を見たら、校長の座席。





「先生!!!大変です!!!」



そんなビリビリした中、一般生徒が職員室に乗り込んできた。



「おい、お前ら何してる!!テスト期間は職員室に入るな!!!」



冴えない感じの男子生徒だ。



って、そんなことではなく。



「雪が………雪がっ!!!勇気くんの精神科医を特定して、snsに晒してます!!!」



職員室中がざわめいた。



「あの、アホ!!ホンマかいな!?!?」



「ほ………ほんとですよ!!嘘なんてついていません!!」



スマホを見せられて、見てみるとそこには精神科医に入っていく勇気の姿。