勇気の歌(Summerloveの前の話)





俺は松阪と同じ様な考えに触れたいと願ったからこそ動けた。



あんな自分の事しか考えられない、身勝手な俺とは違って。


どんな弱い生徒にも、仲間はずれにすることなくに接する事ができる、皆の頭の中にいる先生になりたいと。


そう、心に染み込んできたんだ。




「どうしたら、あんな生徒を思うアイデアが浮かぶんだろう」

そんな、悔しい気持ちも混じって。


一言まとめるように、松阪は言ったのだろうが。


きっと嘘なんだろう。




彼なりに勇気について悩んで、いたのだ。


やっと俺にアドバイスできる瞬間を探って、ゆずってくれたのだ。




気を使って。



「俺はそんな事が出来るお前が、羨ましいよ」