「そう……ですか。先生方は勇気の事をどうゆう障害があると……?」
「分からないですが……巷で言う発達障害だと、俺は思います」
「………そうだったとしても、私は一体どうしたら………」
「どないしたらええんや……こんなん……」
しばらく頭を悩ませたら。
「精神クリニックに行って相談を受けてみたらどうでしょう。僕………知り合いにいるんです。詳しい人が」
「まぁ、それは本当ですか?ーーーでも………」
「でもとは?やっぱり、僕の知り合いでは迷惑でしたかね?」
「違うな………お母さん正直貴方は、息子さんに発達障害があると信じたい気持ちとそうじゃない気持ちが葛藤してるんじゃないですか?」
「………!?どうしてそれを!?」
鬼気迫る表情で睨みつけた、母親の顔というのはどうにも痛々しい。
「貴方は私達がずっと家庭訪問しなかったり、学校側の態度が少々疑問に思うことがあっても、我々教師達にクレームを入れなかった。ということは前々からやっぱりずーっと発達障害のことを疑っていて、それでも信じたくないって気持ちに区切りがつかないのではないのですか?」
「おい………修!!アカンて!!」
止めに入ろうとした早羽を遮った。
「俺達ーーーいや、僕達を今にも怒鳴りつける気配は一向に無いということは、心の奥底でその葛藤がくすぶってるんでしょ?」
母親は何も言わない。


