「言い過ぎだよ……」
「事実だろ」
「まぁまぁ。でもちょっと浮いてる勇気をターゲットにしたいんやな」
「いじめに意味はないさ。軽いノリと一緒なんだと思う。知らんがな」
目線を落として、持っていた紙を握りしめた。
教師という存在は、どうしても生徒の事を一本道でしか接せない時がある。
ひとクラスの子供達を一人で見守る。
その仕組み自体に、ガタがあるのに。
いじめをそのうえで食い止めるだなんて。
もう終わりそうな雰囲気だ。
何人も、ねてるやつもいる。
息が詰まり、トイレに向かおうと。
「ーーーそしてです。この3人に決めました。今後の役割を」
意識を戻したら、先生全員が立って拍手をしており。
つられて席を立つ。
え……どうゆうことだ?


