その後、理人さんと2人で改めて朱音さんや奏汰さんに“お付き合い前提のお友達”となった事を伝えると2人とも喜んでくれた。
理人さんは依織さんと話し合った後、自分の出生を2人にも伝えたらしい。
奏汰さんを中心に泣き合ったとこの前会ったいつものコンビニで話してくれた。
『甘いの、大丈夫でしたよね?』
『…おう』
『良かった…』
トリュフが入った可愛らしくラッピングされた箱を理人さんに渡すと小さく『さんきゅ…』と言って受け取ってくれた。
『なぁに、理人。もっと大きい声でお礼言えよ』
『そーだぞ!』
『うっせ!』
タイミング的に誕生日を祝えなかった私に、朱音さんは気を利かせてお店を貸切状態にしてくれた。
『それと、誕生日おめでとうございます』
21歳の誕生日。
当日は祝えなかったけど、やっぱりそのままにしておけなくて急いでプレゼントを買いに行ったのがこの間。
『…わ、』
私が渡したのはピアスだった。
悩みに悩んでアクセサリー屋さんに入り、絶対に似合うと一目惚れしたそれを緊張しながら渡すとふわりと笑顔になってくれた。

