First Light.

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久しぶりの休日は仕事が終わった後からぶっ通しで眠り続け起きたら14時になっていた。

奏汰はあの日を境に翠の話をして来なくなった。
何事も無かったかのように、バー営業がある日はいつものようにカウンター席に座って酒を飲んでいる。


…久しぶりの休みなんだ。
遅めの昼飯を食ったらまた寝よう。


もう何も考えたくない。
乱されたくない。

いつの日か買い溜めしていたカップ麺を取り出し、お湯を沸かした。



──────『…だからお前はずっと“可哀想”なんだよ』



その言葉が頭から離れない。

…考えたくない。
考えない。

スマホで動画サイトから有名どころのアカウントをタップして適当に再生した。

途端に軽快なBGMが流れ出し、暗い空気を壊してくれた。