やっと着替えさせることが出来、朱音を呼ぶとふぅ、と息を吐いた。
「ま、ただの夏風邪だろうな。熱引かなかったら救急車呼んで病院行こう」
「分かった」
「ついでに夜の仕込みやるから1階に居るわ。なんかあったら呼べ」
流石、朱音と言うべきか。
こういう時にこいつらとの年齢差を痛いほど感じる。
25歳と20歳じゃこんなにも違うものなのか、俺が何も知らないだけなのか。
自分の部屋のベッドに誰かを寝かせたのは初めてで変な感じがした。
目を覚ました彼女は相変わらずいつも通りだったが、熱のせいでどこかぼーっとしていた。
「あの、私……」
「熱で倒れたんだよ。まじビビったわ」
「……すみません」
俺が持って来たアイスをゆっくりと口に運び小動物のように食べる様子を無意識に見つめていたのか「食べにくい」と注意されてしまった。
かと思えば着替えている自分に気付いてどもったり、今日だけでいくつもの表情を見た気がする。

