「ユズ、待って」 「もう!聞いてよ翠〜!」 どうやら途中から男の人に気持ち悪い絡み方をされて嫌になったらしい。 手をわなわなさせて言うユズが面白くて笑ってしまった私に「笑い事じゃない!」と怒られてしまった。 「私達にはまだ早かったんだよ」 「かも。ありがとね、付き合ってくれて」 「いーえ。私にはフラペチーノがありますから」 「あ"…」 げんなりとするユズを横目に、私はさっきの“理人”と呼ばれた男の人が気になっていた。