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こってり絞られてからというもの、上手くサボりながらもちゃんと仕事をしている俺。
そんな時再び朔良さんに呼び出された。
今回は呼び出しをくらう理由が本当に分からない。
どちらかといえば毎日出勤して偉いね、と言われる可能性の方が高い気がする。
2階にあるVIPルームに行くと、依織くんの他に知らない男が立っていた。
「…じゃあ、そういう事で」
「おう。頼んだぞ、由良」
男にしては可愛らしい風貌のその男。
振り返って俺に気付いたのか、一瞬だけ視線を向けそのまま俺の横を通り過ぎた。
「お疲れ様です、朔良さん」
「あぁ、よく来たな、理人」
「……理人、?」
朔良さんが俺の名前を呼んだ瞬間に、由良と呼ばれた男が俺の腕を掴んだ。
「えっ、?」
「お前が“理人”なのか」
「あ、はい」
じっ、と見つめる目の前の男。
無言で、しかも男に見つめられて気持ちがいいわけがなく。
「あぁ、お前ら初めて会うのか。理人、コイツは橘 由良っていうんだ。由良、こいつが理人だ」
「…どうも、初めまして」
「由良は依織の後輩だ」
ガシッと俺の肩を掴んだままの由良さん。
その手から逃れようとしてもその度に力が入って抜け出せない。
こってり絞られてからというもの、上手くサボりながらもちゃんと仕事をしている俺。
そんな時再び朔良さんに呼び出された。
今回は呼び出しをくらう理由が本当に分からない。
どちらかといえば毎日出勤して偉いね、と言われる可能性の方が高い気がする。
2階にあるVIPルームに行くと、依織くんの他に知らない男が立っていた。
「…じゃあ、そういう事で」
「おう。頼んだぞ、由良」
男にしては可愛らしい風貌のその男。
振り返って俺に気付いたのか、一瞬だけ視線を向けそのまま俺の横を通り過ぎた。
「お疲れ様です、朔良さん」
「あぁ、よく来たな、理人」
「……理人、?」
朔良さんが俺の名前を呼んだ瞬間に、由良と呼ばれた男が俺の腕を掴んだ。
「えっ、?」
「お前が“理人”なのか」
「あ、はい」
じっ、と見つめる目の前の男。
無言で、しかも男に見つめられて気持ちがいいわけがなく。
「あぁ、お前ら初めて会うのか。理人、コイツは橘 由良っていうんだ。由良、こいつが理人だ」
「…どうも、初めまして」
「由良は依織の後輩だ」
ガシッと俺の肩を掴んだままの由良さん。
その手から逃れようとしてもその度に力が入って抜け出せない。

