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12月上旬。
ついこの間期末テストを終え、高校生活で最も大イベントである修学旅行を迎えようとしていた。
「翠!」
「あ、ユズ」
「明日の準備終わった?」
「まだ。なんかやる気出なくて」
「……ねぇ、翠」
明日から2泊3日で京都へと修学旅行で向かう。
珍しく既に準備を終えたユズが手伝いという名目で家に遊びに来ていた。
「んー?」
持って行く物は既に準備されている。
後はキャリーケースに詰め込むだけなのに、私はまだ取りかかってもいなかった。
「あの後、理人さんから何か連絡は?」
「…ないよ」
「翠から連絡したりとか、」
「しないよ」
「〜〜、でもっ!」
「いいの。もう、いいんだって」
奏汰さんとは辛うじて連絡を取り合っていた。
理人さんの話題は出ないけど、さりげなく今日は何していたのか、最近はこんな感じだとかのメールが定期的に送られてくる。
12月上旬。
ついこの間期末テストを終え、高校生活で最も大イベントである修学旅行を迎えようとしていた。
「翠!」
「あ、ユズ」
「明日の準備終わった?」
「まだ。なんかやる気出なくて」
「……ねぇ、翠」
明日から2泊3日で京都へと修学旅行で向かう。
珍しく既に準備を終えたユズが手伝いという名目で家に遊びに来ていた。
「んー?」
持って行く物は既に準備されている。
後はキャリーケースに詰め込むだけなのに、私はまだ取りかかってもいなかった。
「あの後、理人さんから何か連絡は?」
「…ないよ」
「翠から連絡したりとか、」
「しないよ」
「〜〜、でもっ!」
「いいの。もう、いいんだって」
奏汰さんとは辛うじて連絡を取り合っていた。
理人さんの話題は出ないけど、さりげなく今日は何していたのか、最近はこんな感じだとかのメールが定期的に送られてくる。

