その後すぐに解散した私達。
本当に奏汰さんに相談して正解だったんだろうか。

朱音さんとも連絡先を交換していたんだし朱音さんに連絡すれば良かったと家に帰りながら思ってしまった。


それから奏汰さんから連絡が来たのは3日後だった。


《今日の18時に朱音の店に来れる?》


今日の夜営業はお休みらしく、自由に使っていいとの事だった。
理人さんも仕事でいないらしい。

夕方の時間にしてくれたのは平日は学校がある学生の私に配慮してくれた結果だろうけど、そんな時間に行ってまた理人さんに怒られないかが不安だった。

お母さんに帰るのが遅くなるという事を伝え、学校終わりに真っ直ぐ朱音さんのお店へと向かう。

《CLOSE》

と書かれた看板を無視してドアを開けると鍵はかかっておらず簡単に開いた。


「……お邪魔しまーす…」


真っ暗で、カウンター席の天井部分しか照明がついておらず薄暗い。

奏汰さんはまだ来ていなかった。