「母と…、昔から母と色々あってそれがこの前理人さんの協力もあって解決したんです」

「うんうん」

「今考えればその日辺りから段々と連絡の頻度が減ってて、最近はもう全くで」


未読のままな事をそのまま奏汰さんに伝えた。


「最後に理人さんに会った時もいつも通りに見えたし、私本当に身に覚えがなくて。ただ仕事が忙しくて返せてないだけなら別にいいんですけど……」

「……」

「理人さんには改めてお礼がしたいし、連絡が無くなってしまった手前カフェに行くのも気まずくて」


フォークを持つ手が止まった。
不安で、自分の殻に閉じこもっていた私に勇気をくれたのは理人さん。


「翠ちゃんにとって理人は大きい存在なんだね」


その言葉にドキッとした。

…確かに、そうかもしれない。


「OK!そういう事なら俺に任せて!」

「え、」

「それとなく聞いといてあげる」

「えぇ、本当に大丈夫なんですか?」

「どう意味だよそれは!」