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夏休みも終わり、9月になってもまだまだ暑さは変わらない。


「…んで、仲直り出来たんだ」

「うん、おかげさまで」


“仲直り”という言葉は合わないかもしれないけれど、あれから私とお母さんは少しずつ歩み寄っている。


「仲直りして変わった事は?」

「うーん、家に帰ってくるようになった事と話を聞いてくれたりしてくれたり?」

「うーわ。傍から聞いたらなんか壮絶」

「何がよ」


放課後、駅前のカフェで2回目のフラペチーノを奢ってもらい私は今までの事をユズに報告していた。


「でもおばさんに彼氏かぁ。もう会ったの?」

「ううん、まだ。でも今度会う予定」

「ちゃんと見極めなよ〜?恋は盲目っていうから」

「そこはもう、厳しく目を光らせますよ」


ぷっ、と笑いあってケーキをひと口食べたのもつかの間。
ユズはドンッ、とテーブルを叩いた。


「それよりも!!そこじゃない!!」

「、はっ?」

「あんた何サラッと流しちゃってんの?おばさんと仲直り出来たのは私もすっごい嬉しいよ、翠の顔めちゃくちゃ明るくなったもん!」

「あ、はあ…」

「誰よ!?その“理人さん”って!!!」


…やっぱりそこ、気になるかぁ。