そして、陽向くんはわたしの頭を撫でていた手で、わたしの頬に掛かった髪を耳に掛けると、鼻が触れる程の距離でわたしを見つめた。
わたしも恥ずかしかったが、陽向くんの瞳を見つめた。
くっきりとした二重に長い睫毛、澄んだ瞳。
陽向くんの顔をこんなに近くで見たことがなかったけど、本当に綺麗な顔立ちをしている。
すると、陽向くんはゆっくりとわたしの気持ちを確かめるように唇を寄せてきて、わたしはそれに応える為に目を閉じた。
わたしの唇に触れる陽向くんの柔らかい唇。
唇が重なると、一度唇を離し、再び見つめ合う。
それから、陽向くんはわたしに微笑みかけると、先程とは違い本能のままに、わたしに自分の気持ちをぶつけるようなキスをした。
それは深く深く、長いキスで、恥ずかしさなど忘れてしまうくらいの愛おしいキスだった。
唇が離れると、お互いの吐息が重なり、陽向くんは親指でわたしの唇を撫でた。
「奈央さん、大好きです。愛してます。」
そう言って、陽向くんはわたしを抱き締める。
わたしも陽向くんが愛おしくて、手汗のことも忘れ、陽向くんの背中に腕を回していた。
「わたしも、、、大好き。愛してる。」
わたしがそう言うと、わたしを抱き締める陽向くんは更にギュッと強く抱き締め、「俺、今幸せです。」と呟くように言った。
それから「今日は我慢しますが、次は覚悟してくださいね?すぐ手を出す男だと、思われたくないんで。」と言い、わたしを笑わせた。
「覚悟?どのくらいの覚悟が必要?」
「ん〜、奈央さんが可愛すぎるんで、相当な覚悟が必要ですね。全力で愛するつもりなんで。」
そう話しながらわたしたちは微笑み合い、この日は「おやすみなさい。」と言い、短いキスをしてから眠りについたのだった。



