食後、後片付けはわたしがやらせてもらい、その間に糸師くんはお風呂に入りに行った。
わたしは食器を洗いながら、何だか同棲してるみたいな気持ちになり、照れと嬉しさが交互にやってきて、わたしを新鮮な気持ちにさせてくれた。
洗い物が終わり、わたしはソファーに座りながら、糸師くんの家のリビングを改めて見回した。
すると、テレビ台の端の方に写真が飾られているのが見え、わたしは近付いてしゃがみ込み、写真を見てみた。
その写真には、年配の"おばあちゃん"と呼べるくらいの年齢の女性と小学校低学年くらいの男の子が写っていた。
これって、糸師くんのおばあちゃんと、、、小さい男の子は糸師くんかな?
その男の子はおばあちゃんに寄り添い、微笑みながらピースをしている。
可愛い、、、
糸師くん、おばあちゃんっ子だったって言ってたもんなぁ。
きっと大切な思い出の写真なんだろうなぁ。
そう思っていると、「松雪主任。」と後ろから声がして、わたしは振り返った。
そこには、お風呂上がりの糸師くんの姿があり、お風呂上がりの糸師くんはどこか色っぽくて少しドキッとしてしまった。
「あ、糸師くん。」
わたしは立ち上がり、糸師くんの元へ歩み寄った。
すると、糸師くんは薄っすらと微笑みを浮かべ、わたしを見つめた。
「ん?どうしたの?」
「あ、いやぁ、、、松雪主任、可愛いなぁって思って。自分の服を彼女に着てもらうの、ちょっと夢だったんですよね。」
糸師くんの口から"彼女"というフレーズが出てきて、"そうだ、わたし糸師くんの彼女になったんだ"と改めて感じさせられる。
「糸師くんの服大きいから、ワンピースみたいなっちゃった。」
そう言ってわたしが笑うと、糸師くんはわたしを抱き締めた。
糸師の腕、手のひら、胸から聞こえてくる鼓動、わたしの頭に寄せる頬、全てから糸師くんの愛情が伝わってきた。



