いつも君のとなりで


次の朝、わたしは枕元に置いていたスマホの振動で目が覚めた。

「んー、、、眠い、、、」

わたしは眠い目をこじ開け、スマホに手を伸ばした。

そして画面を見ると、糸師くんからのLINEが届いていた。

{ おはようございます。二日酔いにはなってませんか?今日は車で一緒に出勤しませんか?迎えに行きます。 )

そのLINEから、糸師くんは家まで車で迎えに来てくれた。

「おはよう。」

そう言って、わたしは糸師くんの車の助手席に乗り込んだ。

「おはようございます。」
「わざわざ迎えに来てもらっちゃって悪いわね。」
「いえ、俺が迎えに来たかっただけなので。二日酔いは大丈夫ですか?」
「うん。今日は何とか大丈夫。」

そう話しながら、車を出す糸師くん。

糸師くんの車の中は爽やかな香りがして、普段からちゃんと綺麗にしているんだなぁという事が感じられた。

「糸師くんって、いつも車通勤だっけ?」
「いえ、家から会社までは歩いて行ける距離なので徒歩ですよ。」
「じゃあ、今日は何で車?」

わたしがそう訊くと、糸師くんは前を向いたまま「松雪主任と一緒に、出勤したかったので。」と言った。

一緒に、出勤、したかった、、、
それは、、、どうゆう意味で捉えたらいいんだろう。

昨日酔い潰れて、二日酔いかどうか心配だったから?
それとも、、、