君の世界は眩しかった。【完】

一花sids

新しい舞台の稽古が始まった。
共演する相手役は、これまでで一番“感情をぶつけてくる”タイプの役者だった。

本番中、ぶつかるたびに思い出すのは──
あの冬、教室で蓮くんがくれた一言。

「僕は、演じてる君も、演じてない君も好きだよ」

あの言葉が、何度も私を救ってきた。
今もきっと、これからも。

だから私は、蓮くんがもういない舞台の上でも、
“自分の足で立とう”と思えた。