君の世界は眩しかった。【完】

一花sids

「次の主演、決まったって」
マネージャーが嬉しそうにそう言ったとき、私は微笑んだ。

役は、
「昔の恋を忘れられず、でも前を向こうとする女の子」。

──やれる。今なら、ちゃんと演じられる。

演技は、感情の模倣じゃない。
私にとっては“もう一度生きる”ことだった。

蓮くんに再会したあの日、私の中で止まっていた何かが動き出した。
もう一度、「好きだった」と言えたから。

それだけで、私は救われていた。