君の世界は眩しかった。【完】

部屋の隅に置いていたスケッチブックを、久しぶりに開いた。

もう、一花を描くのはやめようと思ってた。
でも、ふと手が止まったページに、未完成の絵があった。

“横顔の、泣きそうな一花”。

描きかけで、途中でやめたままのページ。
当時はこれ以上描けないと思っていた。

でも今なら──

少しだけ、筆を進められる気がした。